なぜ“メンエスでセフレを作りたい男”が増えているのか？──その心理を暴く

2025年10月26日 2025年10月26日

nightlife

夜中2時、ベッドの中でスマホを見つめながら、
あなたはGoogleの検索窓にこう打ち込む。

「メンエス　セフレ」

一見、単なる下心のように見えるこの言葉。
でも──この一語には、男の孤独・承認欲求・癒しへの飢えが詰まっている。

「風俗じゃ味気ない。恋愛する余裕もない。
でも“自分だけを見てくれる女”に出会いたい。」

メンズエステは、その中間地点に存在する。
「抜かないのに満たされる場所」──
だからこそ、そこから“セフレ関係”を夢見る男が後を絶たないのだ。

1 「抜きじゃない癒し」を求める男たちの増加
2 男がメンエスに投影する「3つの欲望」
3 「セフレ関係」を夢見る男が見落としている罠
4 「セフレ化」を望む男の脳がハマる“錯覚ループ”
5 本当の「繋がり」を求めるなら、まず欲望を整理せよ
6 欲望を知ることは、恥ではない

「抜きじゃない癒し」を求める男たちの増加

ベッドの上でスマホを握りしめながら、「メンエス　セフレ」と打ち込む。
それは、欲望というよりも――救われたいという感情に近い。
風俗のような露骨さはいらない。
ただ、誰かに「お疲れさま」と言ってほしい。
触れられながら、“心の温度”まで確かめたくなる夜がある。

抜かれなくてもいい。
けれど、心の奥まで触れられたい。
そんな曖昧な欲望を満たしてくれる場所が、メンエスだ。
セラピストの優しさ、距離の近さ、香り、温もり――
それらが混ざり合う瞬間、男の中で“癒し”が“恋”に変わっていく。

そして気づけば、
「もうマッサージじゃ物足りない」
「この子と本当に繋がりたい」
そう思ってしまう。
それこそが、“セフレ”という言葉の裏に隠れた、本当の渇きだ。

ここ数年、“メンエス→セフレ”の検索ボリュームは確実に伸びている。
裏オプを探す層とは別に、「抜き」ではなく「繋がり」を求める層が増えているからだ。

背景には、3つの社会的要因がある。

① コミュニケーションの希薄化

SNSでは誰とでも繋がれるのに、誰からも本気で見られない。
職場では気を遣い、恋愛では失敗し、家庭では居場所がない。
“自分の存在を肯定してくれる女性”を求めて、
「疑似恋愛の温度感」を持つメンエスに流れ着く。

② 性への疲弊と罪悪感の回避

風俗には興味があっても、
「遊び慣れている男」にはなりたくない。
メンエスなら、“癒し目的”という免罪符を得られる。
心の中では「セフレになれたら理想だな」と思いつつも、
表面上は「マッサージを受けに来ただけ」という大義名分を保てる。

③ 本命恋愛への諦め

恋愛市場で不利な男ほど、
「メンエス嬢とのリアルな関係」に希望を見出す。
なぜなら彼女たちは、笑顔を向けてくれる唯一の女性だからだ。
それが「営業」と分かっていても、心が動く。
「この子だけは違う」と信じたい――その願望が、
“セフレ化”への欲望を加速させていく。

男がメンエスに投影する「3つの欲望」

なぜ男は、“抜き”のない場所に惹かれるのか。
それは、身体ではなく心を満たしてくれる何かを、無意識に求めているからだ。
メンエスでセフレを探す男の多くは、単なる性欲よりも、
「誰かに選ばれたい」「必要とされたい」「支配したい」という、
3つの欲望を抱えている。

セラピストの優しさに“愛”を感じ、
触れられるたびに「俺だけの女」にしたくなる。
その瞬間、男の中で理性と本能がせめぎ合う。

恋でも風俗でもない――
けれど、確かに“心が動く”あの感覚。
その甘く危うい境界線にこそ、
男たちがメンエスへ通い続ける理由がある。

次に掘り下げるのは、
その欲望の正体だ。
「承認」「支配」「癒し」──
あなたがどの欲望に支配されているのか、
きっと、ここで気づくことになる。

メンエスを“セフレ製造装置”のように扱う男の根底には、
性ではなく、心の渇きがあると言えます。

彼らを突き動かす3つの欲望を分解してみよう。

① 「選ばれたい」──承認欲求

「俺だけに優しい」「他の客とは違う扱い」
この“特別扱い”の幻想が、男の心を支配する。

男性の多くは、仕事でも恋愛でも「比較される世界」に生きている。
メンエスで自分だけを見てくれるセラピストに出会うと、
脳がドーパミンを放出し、“愛されている錯覚”を起こす。

彼らが欲しいのはセックスではない。
“自分という存在が肯定される瞬間”なのだ。

② 「支配したい」──優越欲求

一方で、「彼女は客である俺のもの」という支配的な幻想を抱く男もいる。
これは恋愛で主導権を握れないタイプほど陥りやすい。
“プロの女性”をプライベートで抱くことで、
「他の客より勝った」「特別な存在だ」と感じる。
だがその優越感は、脆く一瞬で崩れる。

セラピストが他の客に笑顔を向けた瞬間、
“支配”は“嫉妬”に変わる。
そしてその嫉妬が、依存の始まりとなる。

③ 「癒されたい」──心の逃避

多くの男にとって、メンエスは現実から逃げ込む避難所だ。
誰にも言えない弱さを抱えながら、
「何も言わず受け入れてくれる女」に抱かれたい。
抜きがなくてもいい。
“優しさの中で欲望を許されたい”──
それが“セフレを求める”本当の意味だ。

「セフレ関係」を夢見る男が見落としている罠

彼女の笑顔に“脈あり”を感じた瞬間、
男はもう、静かに罠に足を踏み入れている。

「他の客とは違う気がする」
「LINEも続いてるし、もしかして…」
──そう信じた時点で、
メンエスの世界は“癒し”から“幻想”に変わる。

セラピストの優しさ、気遣い、距離の近さ。
それはすべて“仕事”として磨かれた技術だ。
でも、男の脳はその演出を恋と錯覚してしまう。
理性では理解しているのに、
心はどこかで「この子だけは違う」と抗えない。

そして気づけば、彼女のSNSを探し、
既読がつかないLINEを何度も見返している。
“セフレ関係”を夢見る男が見落としているのは、
彼女ではなく、自分の心が作り出した幻想なのかもしれない。

“メンエス嬢とセフレになる”という発想の裏には、
実は大きな誤解がある。

彼らは「恋愛」と「サービス」の境界を曖昧にしてしまっているのだ。

① 優しさ＝好意ではない

セラピストが優しくしてくれるのは、
あなたが“お客様”だからだ。
「また来たい」と思わせる接客スキルの一部であり、
感情ではなく仕事の一環。

でも男の脳は「特別扱い」に弱い。
ちょっとした言葉や表情を、
「俺に気がある」と都合よく変換してしまう。

② LINE交換＝関係の始まりではない

「プライベートで連絡取れる＝脈あり」ではない。
多くの場合、営業フォローや再来店促進の一環だ。
嬢の立場からすれば、
「関係を切るより繋いでおいたほうが安全」という判断でもある。

③ “本気になられた時点で関係は終わる”

メンエス嬢にとって、客が恋愛モードに入った瞬間、
関係は危険信号になる。
職場に知られればトラブル。
情が移れば仕事にならない。
だから、彼女たちは“距離を取る”しかなくなるのだ。

「セフレ化」を望む男の脳がハマる“錯覚ループ”

ここでポイントとなるのは、
男の脳が“恋愛を再現する錯覚”を起こす仕組みだ。

セラピストの優しさに安心する

「自分だけは特別だ」と感じる

会うたびに脳が報酬（ドーパミン）を出す

会わない日が“禁断症状”のように苦しい

もっと会いたくなり、LINEを送る

返信が遅くて不安になり、依存が進む

このループが強化されるほど、
“セフレになりたい”という欲望は膨張する。

だが実際には、それは恋愛ではなく依存。
“癒しをくれる人”に恋しているようで、
実は“自分を満たしてくれる存在”に執着しているだけだ。

本当の「繋がり」を求めるなら、まず欲望を整理せよ

どんなに綺麗ごとを並べても、
男が“メンエスでセフレを求める”とき、そこには必ず理由がある。
それは、性欲ではなく――心の穴だ。

寂しさ、退屈、承認されたい願望、
誰かに必要とされたいという渇き。
そのすべてが、セラピストの優しさに反応する。
けれど、その衝動の正体を見極めないまま動けば、
いずれ苦しくなる。

彼女を求めているようで、本当は“安心”を求めているだけ。
癒されたいのか、認められたいのか、支配したいのか。
自分がどんな欲望に支配されているのかを知らなければ、
“繋がり”はいつまで経っても幻のままだ。

欲望を整理することは、
恋を冷ますことじゃない。
むしろ、そこから初めて――
“本当に満たされる関係”が始まる。

メンエスでセフレを作りたいと思うこと自体、悪いことではない。
それは、誰もが抱える「人と繋がりたい」本能の表れだ。
ただし、その欲望を間違った形で満たそうとすると壊れる。

だから、まずは自分の中の欲望を分解してみてほしい。

欲望のタイプ	求めているもの	健全な代替行動
承認欲求型	特別扱い・肯定されたい	恋愛・趣味・仕事で評価を得る体験を増やす
優越欲求型	支配・独占・優位性	対等な人間関係を築く練習をする
癒し欲求型	受け入れ・共感	カウンセリング・友人・自己ケアに投資する

“セフレ”を作りたいのではなく、
「心の穴を埋めたい」だけなのかもしれない。